2012年11月14日

やっぱり主役は利用者

とにかく自分を見てほしい!

かまってほしい!

自分が主役なんだ!


異常なまでに自分勝手でわがままなおばあさんがいます。


ご自身で動けるのに、「腰が痛くて全く動けない!」と訴えるのは
日常茶飯事のこと。
ある病院に行けば肩が痛いと訴え、
別の病院に行けば股関節が痛いと訴え、
また別の病院に行けば腰が痛いと訴える。
すべての病院で検査を受けても何も異常なし。

認知症があると思っていたのに、どうやら頭ははっきりしていて
演技をしているらしい。
それがわかってきたくらいから担当ケアマネも当人の言うことを
信じることができなくなってしまった。
またそれが当人に通じて、信頼関係は全く築けません。

そして最近またまた、そのわがままぶりが激しくなってきました。
息子様やお嫁様の怒りがいつ頂点に達して施設にぶち込んでしまうか...(言葉悪くてすみません)

そんな感じです。


このままひどくなっていけば確かに自宅で生活すること自体
難しくなっていくように感じます。
同居家族の精神的苦痛を作ってしまう場合(例えば虐待等)、
一緒に生活して行ける確率は低くなります。

何をしても状況は改善しない。

やっぱりもう在宅での生活は無理なのか。

この方が何かまた問題を起こすごとにケアマネは頭を抱える。


しかしあえてこう言う状況だから考える...

利用者さんがどういう方であっても、環境がどういう状況でも、
我々は究極の状態でも、利用者の幸せをを最後まで
考えなければならないとつくづく感じました。

家族と離すことが、そのうち避けられない状態になっても
利用者さんにとって最善の道を探し続ける。
それがケアマネにとっての大きな使命だと思います。

家族を守ることも大切だし、例え家族の気持ちに100%同感したとしても
やっぱり主役は利用者であり、利用者のケアマネジメントをしているのだと
思い返した事例でした。

当社5名いるケアマネが頭を振り絞って、いい方法を編み出していければと
思います。



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