2013年04月20日

ヘルパー 殴られる

夫婦ともに重度な要介護者。

ご主人様は寝たきりだけど頭はしっかりされていて
いろんな指示を出して(細かすぎるほど)、生活を切り盛りしている。

奥様はしゃんしゃん歩けるし身の回りのことがある程度できるが
重度の認知症。

夫婦揃ってヘルパーを利用している。

ご主人様も奥様もプライドが高い。

奥様はすこーしずつ身の回りのことができなくなっている。


ある日、ヘルパーがいつものようにご自宅に訪問して
業務をこなしていたところ、ご主人様がヘルパーに対して
洗濯物を干すように頼んだ。

そしてヘルパーが洗濯物を干してしまったのです!

奥様は、洗濯物を干したりたたんだりすることに異常なほどの
責任感というか、「自分の仕事だ!」という思い、執着がある。

奥様がヘルパーを思いっきり殴りだした。

ご主人様はそれを見て、ヘルパーに「こいつを叩け!」

と命令するが、当然ヘルパーはそんなことできない。

かなりショックを受けたヘルパー。

相手が認知症のある方であると分かっていても殴られるということは
かなりの衝撃を与えられます。


ご主人様から見れば、だんだん身の回りのことができなくなって
ヘルパーに色々頼みたいが、奥様からしてみれば、まだまだ自分でできる、
自分の仕事だ!というプライドがある。
その戦いの間に入るヘルパー。

慣れた、技術を持つヘルパーでさえこんな風なので、
毎回問題が絶えません。

かなりの技術が必要です。


それにしても、どんな人でもそうですが、「役割」を取るという行為は
我々が思っている以上に、その人にダメージを与えているということ。

年だからといって運転免許や車を取り上げたりすると
精神的にも身体的にもレベルが下がるのをよく耳にしますが、

役割の喪失に関してもっと敏感に、もっと慎重にいかなければと学びます。




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