2012年05月14日

介護保険制度の陰

2000年に介護保険制度が施行され、10年以上が経ち、
瞬く間に全国に介護保険関連サービス事業所が立ち上がりました。
当社もその中の一つですが...


ある知人のおばあさんが90歳を目の前に今もまだ元気に暮らしています。
頭も元気で、身の回りのこともほとんどご自身で行なっていて、要介護とは程遠いです。

素晴らしいですね!


ただ、

先日お話させていただいた時に、

10年前と比べ、周りの友人たちは亡くなる方もいるし、みんなデイサービスなどに
通って、昼間おしゃべりをする人がいなくなったと寂しそうな顔をされていました。


この方の元気を介護保険が奪っている?

この方にとって介護保険の恩恵は?

元気でいる人が損?とまで思わせてしまいます。


サービスを提供する側としていつもサービスの魅力や介護保険の魅力を
語ってしまいますが、
あまりにも急速に今までなかった介護サービスができあがり、
そこからマイナスの影響を受けている方もたくさんいらっしゃるんだろうなと
普段とは違った視点で「介護」の問題を見ることができました。

財政の問題、介護保険の枠からはみ出た人、まだまだあるご家族の負担、
などなど視野を広げていくと、
介護保険の枠を超えた地域ネットワークの必要性を改めて考えさせられます。



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