2012年06月12日

答えは過去にある!

「スラムドッグ$ミリオネア」という映画がありますが、
私はこの映画を初めて見た時、「傑作」だと思いました。
本当によくできた映画で、久しぶりに感動しました。

日本でも有名な「クイズ$ミリオネア」。
クイズ番組で最後の1問までたどり着いたスラム出身の少年。
いかにしてその答えを知ることになったのか?


映画の冒頭

「彼はあと1問でミリオネア。なぜ勝ち進めた?」

「A:インチキした」「B:ツイていた」「C:天才だった」「D:運命だった」


映画の最後

「D:運命だった」


クイズの最初から最後まですべての問題の答えが、実はこの少年の過去に隠されていた。

そしてこの少年に昔からあった強い思い...

それはある女性に対するとてつもなく純粋な愛だった。



我々はどこへ向かっているのか?

何を使命として生まれてきたのか?

「運命」とは?

それを解くヒントは結構「過去」にあるのかもしれない。


 ・何に興味を抱いたか
 ・なんだかわからないが今もまだ続けていること
 ・過去に起こった(大きな)出来事、その時わいた感情
 ・何を強く望んでいたか(望んできたか)



過去に起こった出来事や思いは、「未来」につながっている。
我々の気づかないところで、ドラマが作られているかもしれない。



img2



ある利用者さんに起こった出来事を思い出しました。

ある理由で若い頃に生き別れた娘さんのことをいつも話してくれました。
会いたいけど会えない。どこにいるかもわからない。
その辛さは話を聞いてる側の心まで痛めるほどでした。

この方、興味を持ってずっと集めていたものがあったんです。
それは、「切手」です。
コレクターとまではいかないのかもしれませんが、
珍しいプレミアがつくような切手まで本当にたくさんの切手を持っていました。
息子さんが母親はもう先が長くないと思い、興味本位でyahooオークションで
その中の数枚を出品したそうです。
結構高い値がついて「すごいじゃん!」と喜んでいたところ
落札者側から息子さん宛にメールが届きました。
こんな内容のものでした。

出品されていた中の1枚の切手は、自分が持っている本当に珍しい切手の
ペアになる切手で、自分が持っているほうは昔母親からもらったものであり、
もしかしたら自分の母親と知り合いなのでは?という。

そして息子さんはそのメールに記載されている名前を見てもしかしたらと思い、
母親に告げると、突然、泣き出したそうです。
そうなんです、メールの相手はこの方の娘さんだったんです。
そして二人は再会することができました。


これは本当にあった話です。

まさしく、「事実は小説より奇なり!」ですね!



過去の出来事と現在の感情(思い)で未来が形作られていく...


あんまり過去を振り返ることが好きなタイプではないですが、
過去を少し分析してみようと思ってしまいました!


認知症の方に対しても、アセスメント等で生活歴等分析して
介護方法を見つけることをしていますが、
もう少し先を行って、その方の「使命」を見つけるという作業から
この世に素晴らしいものが誕生するかも!?


よくできた映画ですが、このような「奇跡」はこの世にいっぱい存在してそう!
是非観てみてください。




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