2012年11月17日

地域の人の温かさ(地域マジック)

いこいの里でショートステイを行うと、
次の朝必ず担当のヘルパーや看護師が利用者さんを連れて
近くの喫茶店でモーニングを楽しみます。
それが日課(?)になっています。

先日もいつものように喫茶店へ利用者さんを連れて行った時、

「これ固いね~」といいながらおしぼりを一生懸命食べようとしている。

かなりの認知症のある方で、最近少し悪化しています。


その喫茶店の方はもうすでにいこいの里のスタッフと利用者だと
わかっているようで、この前も

「お祭りやるんだってね~」と声をかけられたそうです。


その日も、ヘルパーが少し気をそらした隙に、カウンターのマスターと
仲良く話していた。
変な目で見ることなんて全くなく、他の人と同じように優しく関わってくれる。
商売繁盛の秘密がわかるような気がします。

(モーニングのサービスもすごいし...)



現在、高齢者住宅建設前に隣人の方と少しだけ揉め事があります。
近くにでっかい建物が建つため無理もないです。

話し合いの真っ只中ですが、なんとかいい方向に話が進めばいいと
願っています。
場合によっては大きな譲歩が必要になるかもしれません。

どこかでお世話になることが必ず出てくる!という気持ちを大きく持ち
納得できるギリギリのところまで要望を聞く姿勢が必要だと感じています。


利用者さんがどんな状況になっても地域の中でその人らしく暮らしていくために
どうしても地域の方々の協力が不可欠であることを身をもって感じてきているだけあって、

そう言う身近なところから協力や理解が得られるような

それこそ

「地域マジック」を仕掛けていかなければいけません。


行き過ぎた認知症の方が自宅で生活することが
本当にその人にとって幸せなのかどうかいつも考えさせられますが、
生きていく上での選択肢がたくさんあるに越したことはないという考えのもと、
介護技術の向上やサービスの拡大を目指していきたいと思います。


  

Posted by ikoi_news at 13:36Comments(0)TrackBack(0)| topへ↑

2012年06月06日

夜の現場2

昨日の続きですが、

2泊目に突入です。


昼間はデイサービスを利用することになるので、
夕方利用者さんがみんな帰られた後、不穏状態のこの利用者さんを
落ち着かせようと、デイのスタッフが次々と順番に声をかける。

なんとか心をつかもうと、それぞれがそれぞれの思いや感性で
接しようとしている。


そのうちに、

事業所を超えてタクシーの運転手まで次から次へと順番に声をかけている。
(この利用者さんはタクシーも利用しているため運転手と顔見知りです)
ある運転手は夜1時間利用者さんと一緒に歌を歌って、夜遅く帰って行きました。


なんだかそういう光景を傍から見てて温かい気持ちになりました。
みんなが気にかけて、なんとかこの方の笑顔を取り戻そうとしている。


そして、

極めつけはデイサービス天才介護人Kさんです。
どんな利用者さんの心をも掴んでしまう、天性の介護職人。
完全に利用者さんの笑顔を取り戻し、業務終了!!


みなさんの温かい心にちょっと感激。(*'-'*)


「連携」って固いものではなく、人間の心の温かさにあるんだなと...

一人一人の思いや温かさが一つになって、
まるでサッカーの華麗なパス回しのような連携風景につながる。


心温まる出来事でした!

  
Posted by ikoi_news at 20:28Comments(0)TrackBack(0)| topへ↑

2012年06月05日

夜の現場

ある方が今晩、初めていこいの里でショートステイを体験。
いこいの里のショートステイは保険適用外の扱いなので、実費負担になります。
お泊りデイのようなものです。

この方、普段はご主人様と二人で暮らしていますが、今回ご主人様が
一時的に入院されるということで、約一週間のショートの依頼がありました。


しかし、


担当看護師の嫌な予感が的中!

「家に帰りた~い!」と暴れている。


さて、ここから長い時間どうなるか?



毎回ケアマネに警笛を鳴らしているショートステイの利用。

うまく利用すれば家族のレスパイトケアに繋がり、在宅での
生活を継続できる。

が、

初めてショートステイを利用する方は特に、環境の変化に
かなりのダメージを受けます。

慣れた場所や慣れたスタッフに囲まれても、かなり不安定な精神状態になるのに
見知らぬ場所で、見知らぬスタッフに担当される不安の程度は想像を絶します。

ショートステイを受けた利用者が在宅に戻るとADLや精神面でのダメージがあります。
目に見えてわかるため、デイサービスやヘルパーなど力を合わせてショート明けの
変化に対する情報共有に努めています。
また、ケアマネのほうでは、初めてショートステイをケアプランに位置づける場合は
報告書の提出や話し合いを行うことになっています。


家族の負担を上手に減らす



利用者が幸せに在宅生活を続ける


両者のバランスをとるために、ケアプラン作成能力と現場の力、そして
連携プレーが鍵を握ります。



そうこうしている間に少し静かになってきたなあ...
こういう変化が嬉しいようで悲しい!
『吾輩は猫である』のエンディングをみているよう。


さて、


あとは現場の力!!


夜の現場、

本当に大変です。


  
Posted by ikoi_news at 19:28Comments(0)TrackBack(0)| topへ↑